応急対策・再発防止・未然防止の違いを徹底解説~QCの考え方②~QC検定【品質管理検定】

2019年10月18日金曜日

QC検定




皆さんは働くうえでどのような予防・防止・対策をおこなっていますか?
実際にこれらの違いを問われたときに正確に答えてそれを実行できていますか?


今回の記事はそれらの違いを分かりやすくまとめていきます。


予防・防止・対策は特にものづくりに携わる方はぜひ理解を深めたい分野です。それ以外でも幅広いQCを考えるうえではこれらの知識は確実に押さえておきたいところです。


QCについて前回まとめています。
興味がある方は↓↓↓

QC検定【品質管理検定】実践分野~QCの考え方①(QCD・顧客志向・プロセス重視)

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応急対策




応急対策とは
工程や製品に異常が発生したときに早急対処を行い、それ以上被害広がらないようにすることです。


工程で異常が認められた時にまず行うことは以下の二つになります。


1、異常工程の対処

2、異常工程から作り出された製品に対する対処


上記二つについて説明していきます。


異常工程の対処


異常工程の対処とは例えば設備異常が原因のトラブルなら、


・「故障部品」を交換する
・「設定条件」を変更する
・「異常状態」を正常な状態に戻す


といった対処が求められます。
また原因がどこにあるか究明するための切り口には5M1Eを確認します。


・(人・作業者):Man
・(機械・設備):Machine
・(材料・部品):Material
・(方法・手順):Method
・(測定)   :Measurement
・(環境)   :Environment


異常工程から作り出された製品に対する対処


異常工程から作り出された製品に関しては、不適合品となることも考えられるため、正常な工程から作り出された製品と混合しないよう、識別区分などの処置が必要になります。


製造業ではこれを「赤箱」といい、異常が認められた工程から作り出された製品を分かりやすいように赤い箱に入れて識別するなどの工夫を行っている会社もあります。


このように応急対策は被害を最小限にするうえでは欠かせない行動となります。



再発防止




再発防止とは
起きた異常が二度と起こらないようにする取り組みの事です。


異常が発生してすぐさま対応する応急対策は非常に大切ですが、異常が発生した真の原因が何かを追究し、除去しない限りまた同じことが繰り返し起こる可能性があります。


従って、再発防止を行い対策を講じることはとても重要な行動といえます。


再発防止はJIS Q 9024では以下のように示されています。


再発防止(JIS Q 9001)

再発防止とは「問題の原因又は原因の影響を除去して、再発しないようにする処置」また、「再発防止には是正処置予防処置が含まれる」と定義されています。


再発防止には二種類あることが分かります。
まず初めに是正処置について説明していきます。


是正処置


再発防止の最大の目的として「真の原因究明」でありこの原因を根本原因といいます。


このように根本原因をを突き詰めて確実に除去し、二度と異常が起きない様にするすることが重要となりこの一連の活動を是正処置といいます。


是正処置(JIS Q 9001)

「組織は、再発防止のため、不適合の原因を除去する処置をとらなければならない。是正処置は、検出された不適合のもつ影響に応じたものでならねばならない。次の事項に関する要求事項を規定するために、文書化された手順を確立しなければならない。」


と定義されており、その手順は以下のようになります。


❶不適合の内容確認
❷不適合の原因特定
❸再発防止を確実にするための処置の必要性評価
❹必要な処置の決定及び実施
❺取った処置の結果記録
❻とった是正処置の有効性レビュー


予防処置


再発防止に含まれる是正処置が根本原因の除去であれば、予防処置は除去するための処置を決めることが目的となります。


簡単にまとめると予防処置を行い、是正処置を実行するといったイメージです。


予防処置

組織は起こり得る不適合が発生することを防止するために、その原因を除去する処置を決めなければならない。予防処置は、起こり得る問題の影響に応じたものでなければならない。次の事項に関する要求事項を規定するために、文書化された手順を確立しなければならない」


と定義されており、その手順は次のようになっています。


❶起こり得る不適合及びその原因の特定
❷不適合発生を予防するための処置の必要性評価
❸必要な処置の決定及び実施
❹取った処置の決定及び実施
❺取った予防処置の有効性のレビュー



未然防止




未然防止とは
「物事の計画段階において、実施した場合に発生の可能性が想定される問題あらかじめすべて洗い出しそれに対する修正対策講じておく処置


のことを言います。
また事故やミスを生じさせないようあらかじめ対策を講じるなどの措置を意味する場合もあります。その措置例として、「ポカヨケ」・「フェールセーフ」といった方法があります。


ポカヨケ

工場や製造ラインに設置される作業ミスを防止する仕組み、装置の事を指します。


フェールセーフ

故障や操作ミス、設計上の不具合など障害が発生する事をあらかじめ想定し、起きた際の被害を最小限にとどめるような工夫をしておくという設計思想の事を言います。


上記二つは意外と理解しずらい人もいるかと思います。


QC検定においても出題されるので違いは明確にしておきたいところです。


私の覚え方としては

ポカヨケ

ミスが起きない様にする

フェールセーフ

ミスが起きることを前提でその後の被害を最小限に


あくまで私個人の覚え方なので絶対ではありませんが、参考にしていただければと思います。



応急対策・再発防止・未然防止の違い




さてここからは3つの違いについてまとめていきたいと思います。


恐らく初めてこの言葉は見た時、聞いたときはすべてが同じに感じる事でしょう。


そこで私なりに違いをまとめてみました。


この違いさえ押さえておけばQC検定ではミスなく得点できます。



それでは説明していきます。


まず現在において異常が発生したとします。


その時にすぐさま行う取り組みが「応急対策」となります。
この応急対策は異常が発生して時間が短いほどいいとされます。


その後今回発生した異常が今後発生しない様に不適合の根本的な原因を再発防止の是正処置により除去します。


そして今後の未来において予防処置や未然防止などを用いる事により想定される事故や異常について、可能性が想定される問題の対策や修正を講じます。


これが一連の流れと各々の違いとなります。


QC検定を受けるうえでは未然防止と予防処置の違いは問われません。


何故かというと両者意味がほぼ同じだからです。


3つの違いをはっきりさせ本番間違えないようにしましょう。



まとめ



・異常後対策を講じると被害が少ない

・根本的に原因を除去することも大切

・未来のために、早めの対策を講じる



いかがでしたか?
今回の記事では応急対策・再発防止・未然防止についてまとめてみました。


次回は重点志向や事実に基づく管理についてです。
それでは!

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