秘書検定2級 敬語知識について合格者の解説

2022年10月18日火曜日

資格

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敬語知識

 秘書検定2級の試験で必ず出題されるのがこの敬語知識です。

選択問題、記述問題どちらでも問われますのでしっかりと勉強しましょう。




敬語の種類


まずは基本知識として、敬語の種類を説明します。

学校でも習っているので説明されなくても知ってると思うかもしれませんが、復習がてら確認してみてください。


尊敬語


相手側の動作・人・所有物などを高めて表現することにより、敬意を表します。
お客様や目上の人に使い、自分や身内には使いません。


謙譲語


自分側の動作・人・所有物をへりくだることで、間接的に相手を高めて敬意を表します。
自分の家族や同じ会社の人に対して使います。


丁寧語


相手を尊重し、言葉全体を丁寧にすることで敬意を表します。
名刺の前に「お」「ご」をつけ、文末に「です」「ます」「ございます」などをつけます。


(その他)美化語


普通の言葉に「お」や「ご」をつけて柔らかくする表現のことです。
相手に敬意を払う必要がない時に、言葉を綺麗にする為使います。
(例:子供に対して「おうちに帰ろうね。」




尊敬語・謙譲語の作り方


敬語の種類は知っていても、実際に使うとなるとなかなか難しいものです。

ここでは尊敬語と謙譲語の作り方を簡単に説明していきます。



尊敬語


付加式

言葉に対して、「れる・られる」「お~になる」という補助用語を添えます。

(例:お客様が「書く」→お客様が「書かれる」or「お書きになられる」)


交換式

言葉自体をまったく別の言葉に言い換えます。

(例:お客様が「言う」→お客様が「おっしゃる」)


謙譲語


付加式

言葉に対して「お~する(いたす)」「~いただく」という補助用語を添えます。

(例:私が「読む」→私が「お読みいたします」o「読ませていただきます」)


交換式

言葉をまったく別の言葉に言い換えます。

(例:私が用件を「聞く」→私が用件を「伺います」or「承ります」)


重要point

☑尊敬語では主語が相手(お客様)で、謙譲語では主語が自分になります。




尊敬語・謙譲語の使用例


ただ言葉で説明しても、結局実際に使ってみないと覚えられないですよね。

そこでここでは良く使用する言葉がどのように変化するのか図で説明します。

最悪この表だけ見て、それぞれのパターンを覚えてもいいかもしれません。



もちろんこの表は一部でしかありません。

知らなかった敬語や、間違いやすい敬語をまとめ、自分なりの表を作ってみてください。



二重敬語


敬語を使う中で最も間違いがちなのが二重敬語です。
二重敬語とは、一語に同じ種類の敬語を重ねて使うことです。

ただし、「尊敬語」と「謙譲語」のみに該当されるルールですので注意しましょう。



二重敬語(間違いの例)


まずはどのような言葉が二重敬語になるのか確認しましょう。


例1:社長が本をお読みになっていらっしゃる。


これは、「お~なる」(付加式の尊敬語)、「いらっしゃる」(交換式の尊敬語)

の2つが重ねて使われていますので、二重敬語となります。


この場合の正解は

社長が本をお読みになっている。」もしくは

社長が本を読んでいらっしゃる。」です。



例2:私が部長に書類をお届けして参りました。


これは、「お~する」(付加式の謙譲語)と、「参る」(交換式の謙譲語)

の2つが重ねて使われていますので、二重敬語となります。


この場合の正解は

私が部長に封筒をお届けしてきました。」もしくは

私が部長に封筒を届けて参りました。」です。



バイト敬語


学生アルバイトの人がよく使ってしまう、誤った敬語のことを近年「バイト敬語」と呼びます。

バイト敬語の中には一般化されているものもあり、すべて間違いという訳ではありません。

しかし社会人になっても取引先やお客様に使用してしまえば、相手に不信感を与えてしまいます。

信頼を得てもらう為にも適切な敬語を覚えましょう。



使用しがちなバイト敬語


それでは早速、いくつかの例を紹介していきます。

何が正解で何が不正解なのか、先に説明している敬語の作り方などを参考にしっかりと覚えましょう。



(例1)お客様、3名様でよろしかったでしょうか。



この台詞を聞いた事がある、もしくは使っていたという人は多いのではないでしょうか。

筆者自身、学生アルバイト時代使用してしまっていました。


この台詞の誤っている点は、文が「過去形」になってしまっているという点です。

現在目の前にいるお客様に対して人数確認を行っているにも関わらず、過去形を使ってしまってはちぐはぐですよね。


もちろん、「よろしかったでしょうか」という言葉が正解の場面もあります。

過去の事案を確認する時や、自分の過去の言動を確認する時などに使用するのは問題ありません。

時と場合により、しっかり使い分けできるようにしましょう。



(例2)おすすめはこちらになります。



この台詞も、馴染みがあるのではないでしょうか。

特に広く浸透してきているため、一般化されてきていますが本来は誤りです。


この台詞の誤っている点は、「なる」という状態の変化や結果を表わす言葉を使用してしまっている点です。

この文章はおすすめの品について説明しています。

おすすめの品は決まっているものであって徐々に変化するものではありませんし、結果を表わしてもいません。

「です」もしくは「ございます」がこの場合にはふさわしいです。


もちろん「なります」も、使用場面によっては正解です。

例えば、来年子供が生まれるという場合、「私も来年は母になります。」と言いますよね。

来年母に変化することを指しているため、使用できます。

他にも、「あなたのお話はとても勉強になります。」も正解です。

この文章は「あなたの話は私にとても良い影響(結果)を残してくれた。」と同義です。

結果を表わす文章の為、正解という訳ですね。


このように、変化や結果を表わす文章においては「なります」が適切です。



練習問題



いつものように練習問題を出題します。

敬語知識は記述が多く出題されるため、今回は2問とも記述式問題にしています。


問題1

次の文中にある不適切な敬語表現を適切な表現に直しなさい。

1)お手元の資料を拝見して下さい。

2)部長の山本はすぐにいらっしゃいます。

3)お客様がおいでになられました。



それぞれの正解と解答を見ていきましょう。

(1)お手元の資料をご覧下さい。

(2)部長の山本はすぐに参ります。

(3)お客様がいらっしゃいました。

すべて正解できましたか?


まず(1)について。文中にて説明したように『拝見』は謙譲語です。

相手に対して敬語を使っている場面ですので、この場合は尊敬語が適切です。

(2)ですが、部長は社内の者(身内)であるため、尊敬語は不適切です。

(3)は二重敬語を使用してしまっているため、不適切です。

「来る」の尊敬語である「おいでになる」という言葉に、「れる・られる」をくっつけてしまっています。



問題2

次の言葉を丁寧な言い方で答えなさい。

1)この書類を明日までに必ず提出してください。

2)課長がA社に一緒に行って欲しいそうです。

3)誰を呼んだらいいですか。



それぞれ正解をみていきましょう。

(1)こちらの書類を明日までにご提出いただけますか。

(2)課長がA社にご同行願いたいそうです(ご同行いただきたいとのことです)。

(3)誰をお呼びいたしましょうか。/誰を呼んで参りましょうか。



少しの差ですが、こうした言い回しの違いが印象を大きく左右します。

完璧で綺麗な敬語を使うには時間がかかります。

資格の為に勉強するのはもちろん、誰と話しても恥ずかしくない程度に勉強していきましょう。

   





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