品質保証体系図と目的について考える。

2019年11月12日火曜日

QC検定 ビジネス



皆さんは顧客が満足するための品質を維持するためにどのような管理を行っていますか。


管理といっても様々で、今回の記事では現場的管理ではなく、マネジメント的管理・書類的管理について触れていきます。


これら管理はどのようなステップで行われていくのでしょうか。


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品質保証体系図とは



品質保証体系図とは 顧客が満足する品質を達成するために必要な計画を、全社的な視点から体系化し図に表したもの

横軸には社内における組織・顧客を配置し、縦軸には製品の開発から販売・アフターサービスまでの開発ステップを配置した図であり、図中に行うべき業務がフローチャートとして示してあるのが特徴となります。


さらにフィードバック経路を入れるのが一般的となっています。


製品設計・企画・開発のステップでは、それらの担当部門が品質表を作成し、新製品に対して、顧客の要求品質と品質特性の関係性というのを明確化し、設計品質を定めることが重要となります。

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品質表



品質保証体系図を作成するにあたり、各部門が品質表を作成し設計品質を定めることになります。


そもそも品質表とは何かというと、

ー品質表とはー【JIS Q 9025:2003】
要求品質展開表と品質特性展開表とによる二元表

と定義されています。ここで要求品質展開表・品質特性展開表というのは同JISの定義では以下のようになります。


要求品質展開表


要求品質を階層構造で表した展開表


品質特性展開表


品質特性を階層構造で表した展開表



品質マネジメントシステムと品質保証体系図の関係



組織が品質マネジメントシステムを確立するときは、組織で必要な品質マネジメントシステムのプロセスを明確にすることが大切となります。


このプロセスの明確化を担うのが品質保証体系図となります。


ISO9001規格では品質マネジメントシステムのプロセスを以下の5つに分類しています。

・計画
・支援
・運用
・評価
・改善

これら5つのプロセスは出来ればすべて行うのが望ましいです。


業種や規模などによって適用が難しい場合もあるかもしれないので、「可能であれば」すべて行うのが良いでしょう。


しかし上記の5つのプロセスが不可能な時は、どの部門が確かな責任をもって行っているのかを明確に示すことになります。


例えば品質マネジメントシステムにおいて5つのプロセスはどこに分類されるかというのを以下に示します。


プロセスはインプット→アウトプットに変換します。


また一つのプロセスのアウトプットは次に控えるプロセスのインプットとなります。


このように組織内において目標を達成するために、業務のプロセスを明確にしてその相互作用を把握し管理することをプロセスアプローチといいます。

プロセスアプローチとは 意図した結果を達成するために一連のプロセスをシステムとして適用する事

このプロセスアプローチを用いる事で、上記5つのプロセスをさらに細分化するとに繋がり、その関係性をより分かりやすく明確にすることが可能となります。


品質マネジメントシステムの構築と運用



品質マネジメントシステムを構築しそれを組織が運用していく事は組織にとってもプラスなことです。


ISO9001規格に従って品質マネジメントシステムを構築・運用する事を示すと以下のようになります。

品質マネジメントシステムの構築と運用 品質マネジメントシステムを確立し文書化→実施→維持→継続的改善する事

それではこれらの5つのステップについて述べていきます。

品質マネジメントシステムの確立


初めに組織は品質マネジメントシステムのプロセスを明確にしなければいけないという事は先ほどお伝えしましたが、次に行うのが明確にされたプロセスを実行するための方法や手順を確立します。


この要求事項に対して方法やアプローチを決定することを品質マネジメントシステムを確立するといいます。


手順の文書化


手順は必ず文書化しなければいけないのかと問われれば答えはNOです。


手順の文書化を約束されているものは

・ISO9001規格が要求している文書

・組織が文書化が必要と判断したもの

以上二つに範囲が限定されていますので、全ての方法を文書化することは必要はありません。


手順の実施


組織は確立された品質マネジメントシステムを確実に実施する義務があります。


これは文書化されていてもなくても確実に行います。


また実施するにあたり要求事項に実際に適合しているかどうかを監視や分析を行います。


手順の維持


手順や方法が実際に効果的に運用・維持されているかを実証するために、必要な記録を作成します。


また文章化するにあたり行うべき条件があり「適切な記述」「適切な形式」「適切なレビュー」の3つに分類されます。


適切な記述


文章は何の記録なのか誰が見ても理解しやすいように書き適切な識別をすることが大切となります。


例として嘘偽りのない「タイトル」をつけ、そのタイトルの文章がいつ作成されたのか「作成日」を書き込み、「名前」「文章の識別番号」なども記入することが必要とされます。


適切な形式


漠然としていますが、簡単にいうとどういった内容でまとめ上げるのかを明確にします。


図だけで記録するのか、それとも文章なのか。そういったものではなくもっと近代的な映像のみでまとめ上げるのか、、


挙げればきりがありませんがこういったことは意外とぶれがちなのでしっかり軸を決めておくのが望ましいです。


適切なレビュー


その文章が本当に真実なのか、適切性や妥当性を確認します。

適切性 最終目標・目的に対し内容や媒体が適切か


妥当性 目的を果たすだけの力が備わっているか。漏れなどがないか。



このようなことに注意し組織は継続的改善を行い、現状よりさらに上の品質マネジメントシステムのプロセスの構築に繋がります。


維持改善を行うときは、品質の基本の「き」であるPDCA・SDCA・PDCASを継続的に回していきましょう。

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まとめ



品質保証体系図は品質マネジメントシステムを構築するうえで欠かせないツールである


いかがでしたか?
今回は品質保証体系図と品質マネジメントシステムの関係について軽く触れていきました。


次回は設計審査(DR)についてです。それでは!

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