系統図法の方策展開型における作り方・特徴・メリットとは?系統図法について例を用いて分かりやすく解説

2019年9月23日月曜日

QC検定 新QC7つ道具

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ある目的・目的を持った時、皆さんはどのようにそれらを達成する為の対策を行いますか?


目的・目標を達成する為の具体的な手段を効率的に引き出す手法の一つとして「系統図法」が挙げられます。


本記事では具体的な手段・方策を追究したい時に用いる系統図法について例を用いて分かりやすくまとめていきます。


前回の記事では新QC7つ道具の一つである連関図法についてまとめています。


興味ある方は是非↓↓↓

QC検定3級 5分で解説〜新QC7つ道具[連関図法]攻略

こんにちは!インコです。 前回の記事ではでは新QC7つ道具の一つである「親和図法」についてご紹介致しました。出来るだけ覚えやすく要点のみお伝えしたつもりですので興味がある方は是非ご覧になって下さい! 前回のブログでは「QC7つ道具」と「新QC7つ道具」どっちを優先すべきかについて述べさせていただきました。あんなこと豪語していましたけどどちらも大切なのは間違いないです!(笑)興味ある方はぜひ!

系統図法とは



【系統図法とは】
目的を達成するやり方の連鎖を模索しながら、枝分かれさせて展開させていく事で、具体的な手段・方策を追究したい場合に用いる手法

特に目的を達成する為の手段が大掛かりになる場合、最善手を忘れたり、もしくは他の手段のほうが優れていることもあります。


このような場合は系統図法を活用していくと効率的に活動を進めていく事が出来ます。


また上記の理由以外にも目的を達成する為に選択した手段が、何らかの要因で挫折する場合があります。そのため手段を考えるときは一つではなく、様々な視点から候補を挙げていく事が大切となります。


また最終的には「効果」「実用性」「経済性」などの有効性を検討していき優先順位をつけ、第一候補の手段を実施するとともに、代替手段を準備していきます。



系統図法のメリットとは



系統図法は「目的を達成するやり方の連鎖を模索しながら、枝分かれさせて展開させていく事で、具体的な手段・方策を追究したい場合に用いる手法」であり、簡潔にまとめると「ゴールにたどり着くための具体的な手段の模索・検討をする手法です。


検討を行う際は、掲げたゴール・目的を大枠に、手段を小枠に位置付けて枝分かれさせながら樹形図のように展開させていきます。


この展開していくメリット(系統図)は以下のようになります。

【系統図のメリット】

①1~100の関係を把握しやすいので、目的の確認を確実に行うことが可能であり、考えをまとめやすく、結果として適切な方策が得られやすい。

②構造がすでに確立してあるので、改善などの方向性を簡単に導くことができる。


系統図法の特徴



系統図法には種類があり、問題解決の手段を得るために用いる「方策展開型」と改善対策の内容を明らかにする「構成要素展開型」に分類されます。


基本的に周知されているのが「方策展開型」なので本記事ではそちらを中心にまとめていきます。


こちらが方策展開型の系統図法になります


右側に目的を設置し、右方向に一次手段、二次手段と展開していき、最後に具体的な手段の評価を行います。


この一連の流れにより具体的な手段の追究を行うのが系統図法となります。


ここで一度系統図法の特徴についてまとめておきます。

系統図法の特徴

【使うタイミング】
目的ー手段の関係を明確にするとき

【系統図法から分かる事】
ゴール(目的)に対して、具体的な方策が整理できる



系統図法の作り方



系統図の作り方のステップは大別して3部で構成されています。


1)ゴールの明確化
2)手段・方策の展開
3)系統図の確認


それではさっそく1)のゴールの明確化から見ていきましょう。


ゴールの明確化


ここで行うことは以下の二つになります。


・全員でゴールの確認を行う
・確認したゴールをラベルに記入する


全員でゴールの確認を行う際は具体的な達成基準が含まれるようにします。


たとえば、「体重を減らす」という単純なものではなく「〇月〇日までに体重を〇kg減らす」のように期限・単位などの制約条件を具体的に表していきます。


そしてまとまったゴールをラベルに明記していきます。



手段・方策の展開


ここで行うことは以下の二つになります。


・一次展開
・二次展開・三次展開

まず目的に直接かかわる一次手段を検討していきます。


意見を出し合って決定したり、一つの意見に+1して意見のレベルを上げていったりして討議を行います。

まとめた意見はラベルに記入していきます。(1意見1ラベル、内容は誰でも理解できるように)


検討が終ったものは達成が出来るか否かを評価して厳選を行っていきます。


またこの〇次展開というのはそのゴールの遠さによって変化していきます。


何故かというと系統図法は実施可能なレベルまで掘り起こす必要があるからです。


これで十分という所まで来たらマトリックス図を用いた評価を行っていきます。



系統図の確認


ゴールから再開の手段に向って全体を確認していきます。


表現が適切でなかったり、理解しずらかったりした場合は、ラベルの修正を行っていきます。


全体の確認が終ったら、ラベルを紙に貼り線を引いていきます。



系統図法の例



最後に「体重を3ヶ月で5キロ減らすには」というテーマを系統図を活用していき最適な手段を厳選していく例を載せておきます。


体重を3ヶ月で5キロ減らすためには「運動をする」「食事制限をする」が大きな手段として挙げられます。


またこれらは「スポーツジムの入会」「低カロリー・高たんぱく質な食事」といったように展開でき、またそれらも細かく展開する事が可能であり「体重を3ヶ月で5キロ減らす」というのは様々な手段で達成可能なのが分かります。


これはあくまで一例なので必ずしも正解ではありませんが、このような流れで系統図法は展開されていきます。



系統図法とQC検定



ここからはおまけになりますが、系統図法は新QC7つ道具の一つであるため、この記事を読まれている方は品質管理の職に携わっている人は少なくないと予想されます。


品質管理の資格の一つとしてQC検定が存在し、もちろん系統図法も出題されます。


そこでQC検定の受験を検討されている方向けに攻略ポイントをまとめてみました。


まず攻略の大前提として新QC7つ道具は言語データであるため公式などがありません。 つまりいかに要領よく暗記するかがカギとなります。

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さてそれではまとめていきます。


系統図法のQC検定における重要ポイントは以下になります。


最適な手段方策を追究していき、最適策記号などを用いて評価する


特に大切なのは手段という単語になります。


しかし上に述べたものだけでは系統図法を選択する動機づけとしては正直弱くなります。


そこで私が最終的にたどり着いた「系統図法」の攻略は以下になります。


連関図法」「親和図法」を除いたもの。


試験では高確率で「連関図法」を選択する問題が出題されます。


次いで「親和図法」となります。


選択問題で「系統図法」を出題することはあまりなく、特徴があり選別しやすい「連関図法」「親和図法」をあてはめ合致しない場合は「系統図法」を選択。


というような回答の進め方が勉強時間が少ない方には効率的だと思いました。


ちなみに他の新QC7つ道具は系統図法とは特徴が似ておりませんので、割愛しております。


ですので系統図法は消去法で余ったときに検討するぐらいの気持ちで覚えておきましょう。



まとめ


・手段、方策を「目的ー手段」「目的ー手段」と系統的に段階的に展開していく

・最適な手段、方策を追究していく

・選択肢から「連関図法」「親和図法」を除いて余ったとき選択を検討する




いかがでしたか?
今回の記事では系統図法についてまとめてみました。


次回はマトリックス図法です。それでは!

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